カンタベリー大学副学長Gail Gillon先生が来校し、児童学科の学生と交流すると同時に国際シンポジウム「男女共同参画社会における女性研究者のエンパワーメント ~国内外の研究環境の比較~」で基調講演をしました。
10月8日(金)、人間科学部児童学科の海外研修場所であるニュージーランド国の国立カンタベリー大学副学長のGail Gillon先生、Rex Johnston教授、Lindsey Conner副学長代理、副教育学部長の3名が児童学科をご訪問くださいました。
当日は、児童学科2年生と交流を行うと同時に午後から世田谷キャンパスにて開催された国際シンポジウム「男女共同参画社会における女性研究者のエンパワーメント ~国内外の研究環境の比較~ 」にご出席され、基調講演として「女性リーダーシップの育成」についてお話下さいました。先生は積極的に女性教員を増やす、女性リーダーのための研修及びワークショップの実施など、女性に対し平等な機会を与えているカンタベリー大学の環境作りについてお話されました。ギロン先生ご自身も研究と出産・育児を両立した経験を振り返り、女性研究者が能力を十分に発揮できるためには家族の支え、大学および研究機関の環境整備や意識の変革が必要であると締めくくりました。
ギロン先生のほか、ミン・ビョンジュ先生(韓国科学技術女性連合会 会長)は「韓国における女性科学者・技術者の現状と将来展望」について、ジェラルディン・リッチモンド氏(オレゴン大学 教授)は「米国の科学・工学分野におけるリーダー育成のための女性の活用化」について、牧慎一郎氏(文部科学省 科学技術政策研究所 企画課長)は「イクメン行政官から見た女性研究者支援政策」について、また、本学の小堀洋美先生(環境情報学部 教授)は「女性研究者が研究を維持できる条件」について、それぞれご講演され、世界の女性研究者の現状とこれからの課題についての講演がありました。
なお、カンタベリー大学は児童学科の研修大学として今年、東京都市大学と大学間協定を締結しました。カンタベリー大学は本学と似た構造ですが、5学部体制のうち女性の副学長が2人おり、本学と比較すると男女共同参画が進行しております。また、ノーベル化学賞も出している名門で、今後、東京都市大学と大学間交流などが積極的に行われる予定です。