今年もついに梅雨入り。いつでも元気に走りまわりたい子どもたちには、なかなか外でも遊ぶことができずストレスのたまる季節です。そんな子どもたちと保護者のみなさんに向けに、6月10日(日)に二子玉川 夢キャンパスにて児童学科学生会と児童文化研究会ぽっけによる合同イベント「梅雨のこうさく&おはなし会 あめがふったってへっちゃらさ!」を開催いたしました。
ぽっけは、夢キャンパスではすでに絵本のよみきかせ会などでおなじみですが、今回はじめてコラボしたのが児童学科学生会。児童学科学生会は、等々力キャンパスにて児童学科の学生たちがよりよいキャンパスライフが送れるようにさまざまな活動をしている学生団体です。
生会+ぽっけに加えて、当日は児童学科から有志の助っ人学生も数多く参加してくれました。総勢20名からなる保育・幼児教育習得中のメンバーが、この日のイベントをもりあげます!「こうさく&おはなし会」と銘うったとおり、今回は夢キャンパスを大きく3つのテーマ別ゾーンに区切って、みんなが好きなときに自由に行き来できるようになっていました。
受付入ってすぐ横は工作・お絵かきゾーン。木の椅子を横に倒してつくったお絵かき・工作テーブルの奥には、大きなビニールシートのうえで、透明のビニール傘やレインコートをペイントできるスペースが続きます。絵の具をつかうので汚れてもOKな服で来てね!」と事前にフライヤーやホームページで呼びかけただけに、家でやったらママのカミナリ&ナミダ雨がふりそそぎそうなメチャクチャお絵かきもここではやりたい放題! 最初のうちはおずおずと絵筆を握っていた子どもたちでしたが、学生会のメンバーにリードされてどんどんと大胆になっていく様子がたのもしい限りです。
紙皿にたっぷり出した絵の具に手をつけて、レインコートにぺったん!する子も、好きな色をいくつもまぜてカラフルな絵をいっぱい描いてくれた子たちも、みんな真剣です。学生会メンバーの着ている白Tシャツだって立派なキャンバスに。こちらも大人気!この工作・お絵かきテーブルもつねに子どもたちが途絶えない人気スペース。パパママも一緒に座りこんで、学生スタッフとおしゃべりしながらぬり絵や工作を楽しんでいました。
工作ゾーンを通りすぎて、雨のイメージでつくられたエントランスをくぐると……夢キャンパスの約半分のスペースをたっぷり使った、アクティブゾーン。みんな大好きボールプールや、思う存分、全身をうごかせるフリースペースが待っていました。天井から下がっているのは、学生たちが準備したカラフルな雨つぶオーナメントです!
ボールプールには、学生スタッフがつねに数人ついて、どんどん風船が投げ込まれます。子どもたちもおおはしゃぎ! ただ一緒にもりあげるだけでなく、なかなか自分から入れない子をフォローしたり、ケガがないよう声かけや目配りをしたり、みんなが楽しめるように学生たちも全力です。
同じスペース内には、ハスの葉を模してつくったけんけんぱコーナーも。子どもも大人も床にけんけんぱのリングがハスの葉やカエルになって並んでいたら飛ばずにいられないですよね。
ほかにも学生スタッフが両端を持ったビニールテープの雨ぐもを走ってくぐりぬけて、ゴールで待つ学生が持った風船にタッチ!するコースも、行列ができるほどの大盛況。何回も列にならんでダッシュ&ジャンプする年少~年長さんたちや、よちよち歩きでしっかりまっすぐゴールする未就園児さんたちも、それぞれ大きな歓声をあげて身体を動かしていました。
そして窓がわの明るいスペースには、クッションマットを敷いた読みきかせゾーン。ここでは、午前と午後に各1回ずつ、ぽっけのメンバーによる絵本や紙しばいの読みきかせと手あそびうたを行いました。開始時間には他スペースであそんでいた子どもたちも、まだ抱っこの赤ちゃんを連れたパパママも、学生たちの呼びかけでこちらに集まります。絵本に夢中になった前の方の子たちが盛り上がってしまい、読みきかせを一時中断させてクールダウンをする場面も。元気な子どもたちに、慣れているぽっけの面々もタジタジです。
ペイントスペースのビニール傘や模造紙の大きな傘たちは、みんなの力でこんなにカラフルに大変身!裏がわを見せるのは野暮かもしれませんが、今回の学生スタッフたちは、何か月も前から子どもたちが楽しめるプログラムを練り、会場準備を工夫するだけでなく、「夢キャンをはだしで駆け回ってほしい!」というこだわりを実現するために、朝からみんなでフロアをきれいに掃除して磨きあげ、危なくないよう入念にチェックするなど、見えない部分のがんばりが光っていました。その甲斐あってか、雨にもかかわらず、この日は児童学科生が開催したイベントで過去最高の入場者数を達成! 朝から来てくれたファミリーが、昼食で一回出られたあと午後にまた遊びにきてくれる姿も多く見られました。
イベント後の学生たちも、子どもたちを見送ったあと、晴ればれした表情で片付けをしながら「次はいつにする?『雪がふったってへっちゃらさ!』にしようか」なんて会話も交わしていました。全身で楽しんでくれた子どもたちから、たくさんのパワーと手ごたえをもらって、彼らにとってもかけがえのない一日となったようです。あそびに来てくれたみなさんの笑顔とにぎやかな歓声にあふれた、まさに梅雨空を吹きとばすイベントとなりました。