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人間科学部 児童学科 公開講座「コネコネ隊と粘土で遊ぼう」を開催しました

 

人間科学部児童学科の公開講座もいよいよ最終回。今回は2018年12月9日(日)に「コネコネ隊と粘土で遊ぼう」と題し、子どもの造形・美術教育研究室の大塚習平教授と学生達がおおくりしました。

講演では、「子どもの発達段階と描く絵と、幼児期における粘土遊びの重要性について」というテーマで大塚教授がお話しました。

 

 

保護者の皆さんが真剣なまなざしで講演を聴く中、粘土で遊べるブースでは子ども達がさっそくコネコネ体験をスタート。
粘土というと油粘土や紙粘土の印象が強いですが、実はたくさんの種類があるのです。
大人気だったのは、いろいろな色があるゴム粘土。児童学科のお兄さんやお姉さんの見本を見ながら、とっても可愛い、カラフルな作品を作ります。

 

 

ゴム粘土ブースでの楽しみ方は「作る」ことだけではありません。「投げる」という楽しみ方もあるのです。
ゴム粘土を投げて的のボウルに入ると、景品がもらえるゲームも大盛況です。うまく入れられた子も、的から外れて粘土がコロコロ転がってしまった子も、とっても楽しそう。景品の首飾りもお兄さんやお姉さんの手作りです。

 

 

ゴム粘土ブースのお隣は「ダイラタンシー」を体験できるブースです。聞きなれない言葉ですが、「ダイラタンシー」というのは、まるで魔法のような現象なのです。
使うのは片栗粉やコンスターチを混ぜた液体。一見、普通の液体に見えるのですが、ゆっくり手を入れると柔らかく・・・。強く叩いて刺激を与えたりすると硬くなるのです。

 

 

液体をパシャパシャとかき混ぜてみたり、上から叩いてみたり、不思議な感覚にみんな大はしゃぎ。
液体を風船の中に入れると、風船もいろいろな硬さに変身します。

 

 

彫塑粘土のブースでは、一心不乱にカナヅチを振り下ろす子ども達の姿が。

粉末粘土を水と混ぜてコネコネするのですが、水を入れる前に粉末をより細かくするため、叩いているようです。
水を加えた後はひたすらコネコネ、ひたすらネリネリ・・・。

 

 

皆さん思い思いの形を作ります。素敵な線路と汽車ができました!

 

そのほかにも、クッキー作りのように麺棒と型抜きを使って作るテラコッタ粘土や、万一口に入ってしまっても安全な小麦粉粘土(小麦粉アレルギーなどがあるお子さんは注意が必要です)など、楽しみは尽きません。

お兄さんやお姉さんが一緒に作ってくれるので、使いなれない道具でも安心です。

 

最後の大塚教授のまとめでは、本日の作品の紹介や、手や肌の感覚の重要性についてのお話がありました。

 

子どもの表現力が育っていく中で「触覚」は非常に重要で、幼児期に著しく発達するそうです。
「粘土を触る」と一言で言うと単純に聞こえますが、ゴツゴツした粘土がこねていくうちに柔らかくなったり、面体や立体に変化したり・・・。粘土を触ることを通して「ものをつくる感覚」だけでなく、「ものを壊す感覚」「ものが変化する感覚」「不快が快感に変わる感覚」など、さまざまな感覚を学ぶことができるのです。
また、そういった体験はお子さんと対話をしながら行うことが、心の成長に非常に重要だそうです。

お話の後も教授に質問するお母さんがいたり、一時保育コーナーのために来ていただいた保育士さんから「自分も勉強したいので、今日のようなお話を別の機会に聞きたい」という声をいただいたり、大人の方にも大好評の講演となりました。

3回にわたっておおくりした人間科学部児童学科の公開講座ですが、今年度は今回が最終回になります。ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

今後も楽しい講座やイベントを随時紹介していきますので、夢キャンパスのイベント情報をぜひチェックしてください。

 

 

 

 

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